福岡県済生会二日市病院

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診療科・部門

検査部

スタッフ体制

医師1名と常勤臨床検査技師21名(技師長、検体・病理検査10名、生理検査(室長含め10名)と検査助手2名(日勤時1名、午前中のみ1名)を擁しています。

医師紹介

顧問・検査部部長

矢野 博久 (やの ひろひさ)

専門分野 病理診断
専門医・認定医等 医学博士
日本病理学会病理専門医
日本臨床細胞学会細胞診専門医

ひと言

Messageメッセージ

患者さんの病気の診断や治療に必要な重要な検査情報を熟練した技師が正確に測定し臨床医に提供することで診療に貢献しています。

担当業務内容

病院内の「検体検査」「生理検査」「輸血管理」「病理検査」「健診検査」等を担当しています。

検体検査

血液や尿、便、髄液など体腔液など患者さんから採取した検体を検査します。
2022年度は190108件(114660項目)の検査を行っています。
検査結果の精度を担保するために日本医師会、日本臨床衛生検査技師会、福岡県臨床衛生検査技師会はじめメーカーサーベイ10社以上を行っています。
当院検査部検体部門は災害拠点病院として災害時に検査を止めることなく検査ができるように生化学、血液検査、輸血検査、尿検査、輸血検査、血液ガス検査など主要検査機器は全て非常電源に接続し、地震などの災害、断水の備え免振マットを引いたウォーターレス生化学免疫複合装置を設置しています。
また、感染管理ICT,ASTなどチーム医療に参加しています。

生化学検査

タンパク質、糖、脂質、電解質・AST,ALT,LD、γ-GTPなど心臓、肝機能などの酵素検査、UN,CREなど腎機能などを検査しています。

血液検査

血算(白血球数、赤血球数、ヘモグロビン、血小板数など)、血液像(白血球分類、細胞形態の観察)、炎症や貧血、血液疾患などを調べます。

凝固検査

止血・血栓の診断や治療、お薬の効果をみるために、プロトロンビン時間(PT)やAPTT、DDダイマーなど凝固機能評価に関する検査を行います。

免疫血清検査

肝炎ウイルス(HBs抗原、HCV抗体、腫瘍マーカー(CEA,AFP,PSA)、 甲状腺ホルモン(TSH,FT4)、心疾評価(トロポニンT、Nt-ProBNP)プロカルシトニン、新型コロナ抗原定量検査など検査をしています。

一般検査

尿検査(尿定性 尿蛋白、尿糖、潜血、白血球、ケトン体など)(沈渣 血球、細菌、細胞など)、便潜血検査、髄液検査、腹水、胸水体腔液など検査しています。

輸血検査

血液型検査、不規則抗体検査、腹側交代同定検査、輸血交差適合試験を行い安全に輸血ができる体制を取っています。
主な血液製剤の種類は、赤血球液、新鮮凍結血漿、濃厚血小板です。適切な温度で保管し、専用の保冷庫にて24時間温度管理して安全に使用できるようにしています。また、適切な輸血製剤を在庫管理を行っています。

感染症検査

院内クラスターを防ぐ為に、新型コロナPCR検査、抗原定量検査を2022年度はPCR検査(11059件)、抗原定性、定量(1717件)、その他インフルエンザ、肺炎球菌、マイコプラズマ、溶連菌、CDトキシンなどの検査など行っています。至急検査以外は検査センターと協力を行い迅速に対応しています。

外来採血

臨床検査技師が1名平日午前中を中心に行っています。

生理検査

患者さんに接し、心臓・腹部・肺・脳・血管等の生理的反応や機能を検査します。
2022年度は34083件の検査を行っています。また、術中検査、カテーテル検査、アブレーション治療にも臨床検査技師が活躍しています。
様々な有資格者が在籍し、スペシャリストだけでなく複数の検査に精通したジェネラリストが在籍しています。

心電図検査

心電図、運動負荷試験(トレッドミル、CPX)、ホルター心電図(小型心電計を使用して長時間心電図を記録)、TILT検査など検査をしています。

超音波検査

心臓、経食道、腹部、体表(乳腺、甲状腺など)、血管など検査をしています。

睡眠時無呼吸検査

終夜睡眠ポリグラフィー、反復睡眠時検査(MLST)、簡易PSG,、CPAP,ASV、パルソックス、鼻腔通気度など検査をしてます。

肺機能検査

肺活量・努力性肺活量・1秒率等、NO(呼気ガス分析)など検査をしてます。

血圧脈波検査

足首と上腕の血圧比(ABI)、心臓の拍動が手足に届くまでの速度(PWV)を調べることで、動脈硬化の程度を数値として表す検査をしています。

脳波検査

頭皮上に電極を付け、脳の小さな電位をとらえて波形にする検査をしています。

神経、筋検査

筋電図(神経伝導速度含む)、ABR、SSEP、術中(MEP,SSEP)検査をしています。

その他チーム医療検査

ペースメーカー遠隔モニタリング、心臓カテーテル検査、アブレーション検査、ボトックス、乳腺、肝臓など穿刺、外科的治療時超音波検査をしています。

病理検査

内視鏡検査を行った際の生検組織、手術等により摘出された臓器、組織の病理標本を作成しています。
これらの標本を病理専門医が診断して、良性、悪性の鑑別、病変の広がり、治療効果等を主治医に提供し、今後の診療方針が決定されます。
2022年度は2026件の検査を行っています。細胞検査士を中心に検体検査と兼務で4名で検査を行っています。

資格一覧

検体その他資格

資格名称    人数
臨床検査技師臨地実習指導者 1名
細胞検査士 2名
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者 2名
有機溶剤作業主任者 3名
特定化学物質作業主任者  2名
         福岡県糖尿病療養指導士 5名
福岡県肝炎医療コーディネーター 3名
緊急臨床検査士 1名
一般品目毒劇物取り扱い 1名
精度管理責任者育成研修会修了者 1名
検体採取に関する厚生労働省指定講習会修了者 17名
タスクシフト/シェアに関する厚生労働省指定講習会修了者 2名
梱包責任者(ゆうパックにより検体を送付するための研修会受講修了者) 1名
医療環境管理士 1名
医療秘書技能研修3級 1名

生理検査

資格名称 人数
超音波検査士(消化器) 4名
超音波検査士(循環器) 2名
超音波検査士(体表) 1名
乳癌検診超音波検査技師 1名
血管診療技師 1名
日本睡眠学会認定検査技師 2名
PRSGT 1名
CPAP療法士 1名
植込み型心臓不整脈デバイス認定士 2名
心電図検定1級 2名
JHRS認定心電専門士 1名

所属学会

  • 日本臨床衛生検査技師会
  • 福岡県臨床衛生検査技師会
  • 日本医療検査科学会
  • 日本超音波医学会
  • 超音波検査学会
  • 心エコー図学会
  • 日本睡眠学会
  • 日本睡眠検査学会
  • 日本不整脈心電学会
  • 日本血管外科学会
  • 日本静脈学会
  • 日本脈管学会

外部活動

  • 公益事業部長(運営理事)
  • 福岡地区 財務管理副部長
  • 全国済生会臨床検査研究会(技師長会) 副代表
  • 福岡地区 企画運営副部長兼広報情報管理部長
  • 福岡県病院協会 臨床検査委員会副委員長
  • 福岡県臨床衛生功労者知事表彰 2名
  • 福岡市公衆衛生功労者表彰 1名
  • 福岡県臨床衛生検査技師会会長表彰 3名
  • 全自動免疫生化学統合システムVITROS5600II免震プレート
  • 生化学自動分析装置JCA-BM6070