放射線科
患者さんの立場に立ち、できるだけ体に優しい検査で、病気に関する情報が最大限に得られるよう努めています。
当院における放射線科の業務はCTやMRIの画像診断を行う診断部門、放射性医薬品を用いて脳や心臓の機能、悪性腫瘍の転移などを調べる核医学(RI)部門、画像下治療(IVR:インターベンション)から構成されています。当院では画像診断と画像下治療を2階の画像センターで行っており、核医学(RI)検査は地下1階のRI室で行っています。患者さんの立場に立ち、できるだけ低侵襲(体に優しい)な検査で、病気に関する情報が最大限に得られるよう努めています。画像下治療はX線透視下で血管内に造影剤を流すことで血管の描出を可能にする血管造影装置を用いて様々な病気の治療を行うもので対象疾患は多岐にわたります。当院では複数科の医師(脳外科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、血管外科など)と15名の診療放射線技師が協力して業務を行っていますが、必要に応じてIVR専門医資格をもった放射線診断専門医も画像下治療に入ることがあります。
なお診断部門については日本医学放射線学会の放射線科専門医修練機関に認定されています。
トピックス
これまで使用してきた全身用の核医学診断装置(ガンマカメラ)が老朽化したため、2023年9月に新たな装置(シーメンス社製:Symbia Evo Excel)を導入しました。これによりカメラ本体性能の向上による検査の質の向上が期待でき、撮像速度の向上による患者さんへの負担軽減にもつながるものと考えています。
検査について
CT検査
当院では2017年8月末より320列CT装置(Canon社製)が稼働しています。旧型のスキャナーに比べて被曝のより少ない、高画質な画像がより短時間に撮影でき、救急疾患をはじめあらゆる病気の診断に威力を発揮しています。
また新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、発熱患者に対するCT検査の導線確保を容易にする目的で2021年12月より救急部に隣接する1階フロアに80列CT装置(Canon社製)が新たに導入されました。これにより原因不明の発熱患者さんを検査する際に予約検査で来られている患者さんとの間隔をおかずに迅速な検査が可能になっています。
また新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、発熱患者に対するCT検査の導線確保を容易にする目的で2021年12月より救急部に隣接する1階フロアに80列CT装置(Canon社製)が新たに導入されました。これにより原因不明の発熱患者さんを検査する際に予約検査で来られている患者さんとの間隔をおかずに迅速な検査が可能になっています。
MRI検査
MRI装置は3.0テスラ機と1.5テスラ機の2台体制(ともにPhilips社製)で、最新のアプリケーションソフト(例:頚椎や腰椎の神経根の描出が可能な「Nerve VIEW」)導入などアップデートも可能な限り行って、より詳細で良好な画像が提供できるように努めています。また当院はMRI対応ペースメーカーを装着された方に対するMRI検査も実施しています。この場合は条件付きMRI対応ペースメーカーの事前確認が必要となりますので放射線部までご相談下さい。
核医学(RI)検査
従来は全身用装置1台で検査していましたが、2016年より心臓核医学専用機(D-SPECT)が稼働しており、現在は2台体制でより効率的な運用を行っています。 全身用装置では前立腺癌の骨転移検索、認知症診断や頸動脈狭窄の影響を調べるための脳血流検査などを主に行っています。